やだひろしの「セカンド・オピニオン」
 

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2007年05月25日(金)

中国が切り上げても円安の流れは変わらない?! 後編 [やだ的見聞録]

前編では、この20年間でモノは海外より日本のほうが安くなったのではないかと述べたが、私自身の記憶でも20年近く前にオーストラリアに行ったときは、オージードルは120円近くしていたのにもかかわらずモノは安く感じられた。日経平均が史上最高値を付けた翌年の90年の4月にはドル円で160円台を付けており、今を120円とすると25%も円高になっているのである。それなのに海外のモノが安いと感じられないのは不思議なことだ。

要は経済発展の勢いの差なのであろう。当時は為替の世界でも東京市場が3大市場のトップに躍り出る勢いがあり、一時はトップにも立った。ただ、その後の経済状況は立場が逆転している。そう考えると、円は本当に強い通貨なのであろうか。本当はもっと弱いのではないのだろうか。もちろん『森羅万象為替に帰す』という考えに変わりはないので、今のレベルが間違っていると言うつもりはない。

中国は日本に競り勝ち高額な魚介類でも買えるほどの経済成長を成し遂げ、明らかに経済発展が進行中である。一方、いまだに日本はデフレを脱却できたとは言えない。このような明暗が分かれている環境である以上、中国が切り上げしたからといって日本の価値が上がるわけではないことは明らかであると言いたいのだ。

欧米人がアジア人を見ると、中国人だか、韓国人だか、日本人だかの見分けが付かないように、通貨も地域が近いことで経済的影響も強いとの判断から見分けが付かなくなっているだけではないだろうか。対中貿易の占める日本の割合も米国等の台頭でずいぶんと減らしてきていることを考えると、冷静によく見極める必要がある。

市場の流れとしては、すぐには見分けが付かないので、円高に振れる可能性は高いかもしれないが、それが直接の原因として日本の利上げにつながり、円安基調の流れを変えるとは考えられない。もちろん、きっかけや時期的なタイミングが合うこともあり得るが、中国の切り上げを理由とした相場観を立てると、短期的には偶然でしかなく、中長期的には読み間違いとなる。タイミングをみてしっかりとビッドを指したいと思う。中国に切り上げをしていくやる気があるのかは、疑問が残りますが・・・。



Posted at 18時34分


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プロフィール

議員秘書

やだひろし

東京短資グループにおいて為替や資金マーケットに従事する。電子取引の市場導入に尽力、創生期を支えた一人。豊富な人脈で立遅れていた東京 ・シンガポール・香港のマーケットシェアの拡大を成し遂げる。外国為替市場で矢田を知らない者は潜りとまで言わしめた。その後、証券会社で為替取引の知識と経験を生かし為替証拠金取引の発展に貢献。個人の資産運用にも精通し、経済セミナー講師や執筆活動を務める。

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