山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

2015年01月11日(日)

基本好調も流石に前回の反動が 〜米小売売上 [注目材料]

今年中の利上げが期待される米国。
景気の堅調な回復がその背景にありますが
その景気回復が継続するに当たって最も重要な項目が
GDPの約7割を占める個人消費です。

米国の雇用統計が市場でもっとも注目される材料となっている背景には
個人消費に影響を与える一番大きな項目が雇用情勢であるという面が大きいです。
そうした中、今週14日は個人消費動向を示す小売売上高(12月分)が発表されます。

前回11月の小売売上は前月比+0.7%と
予想の+0.4%を大きく上回る好調なものとなりました。
ガソリン価格の低下傾向を受けて
自動車販売が+1.7%となるなど好調。
建設資材、電機製品なども好調な数字となり
自動車販売を除いたコアでも+0.5%と好数字を記録しました。
原油安を受けてガソリンスタンド売上は-0.8%となりましたが
これは致し方ないところ。
(車が生活必需品ということもあり、ガソリン価格と消費量の相関が弱い)
その分、他の消費に回った形です。

そうした後を受けての今回の数字ですが
+0.1%と少し厳しめの数字に
自動車販売を除くコア部分も+0.2%と落ち着いた数字なっています。

前月比という数字の出し方のため
かなり強かった前回分からの比較では
伸びが落ち着いてしまった格好です。

もっとも、前回の好結果から、少しとはいえプラスということで
中身的には悪くない数字。

また、12月は原油安が進行した関係で
ガソリン価格の低下が一気加速しており
全米全種平均で11月の1ガロン2.997ドルから2.632ドルまで10%以上の急落に。
このためガソリンスタンド売上が大きく減少していると予想され
全体の重石となる可能性があります。

なお、11月に全体を押し上げた自動車販売は
前年同月比10.8%、年率換算で1692万台と好結果でしたが
市場の事前予想11.4%には届かず。
11月が年率換算1720万台と驚異的な数字だったため
こちらも前月比ではマイナス要因となる可能性あります。

もっとも、このところの売れ筋が
比較的単価の高いピックアップトラックなどに移っていることから
意外と堅調な数字になる可能性もあります。

また、小売大手各社などが発表した12月の既存店売上高は
事前見込みを上回る好調な数字となっており
この点は強気な材料に。

予想通りもしくはそれ以上の数字が出てくると
米景気回復への期待感からドル買いを誘う可能性があります。



Posted at 08時00分


ページのトップへ ページのトップへ

Sponsor AD

プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

カテゴリーリスト

最近の記事

スポンサードリンク

2015/1

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索


当サイトコメントについて

当コメントは情報提供のみを目的として作成されたものであり、投資に関してはご自身でご判断くださいますようお願い致します。また、当資料は著作物であり著作権法により保護されております。無断で全文または一部を転載することはできません。

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright © 2012 PhiConcept,inc All rights reserved.