山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

2008年10月23日(木)

円高はどこまで & ジンバブエのインフレ52兆%へ [為替]

ドル円もさることながら、
クロス円の下げが止まりません。

23日朝の市場でユーロ円が124円台前半、
ポンド円が157円台半ばまで下落。
ユーロ円は2003年以来の安値圏
ポンド円にいたっては2000年以来の安値圏ということにあります。
夏ごろまでの堅調地合はどこへやら
8月頭と比べて
ユーロ円は約45円、ポンド円は約57円という
驚異的な下落幅です。

サブプライム問題からくる
金融危機への懸念や景気減速懸念などを受けて
これまでドルから欧州通貨やオセアニア通貨に逃避していたお金が
欧州もオセアニアもだめとの認識が広がったことで
再びドルに戻る動きや
円に逃避する動きを強めていることが
こうした動きの背景にあります。

値幅的にはそろそろという思いもありますが、
状況が変わったという様子が無いだけに、
どこまでという予想が難しい状況です。

市場の注目が実体経済の悪化に移っているという見方もあり
世界の株式市場は軟調な地合が当面続きそうな情勢だけに
値ごろ感からのドル円、クロス円の買いもいまいちうまくいきません。

リスク懸念拡大=円高という流れは
当面変わりそうにありませんので、
株式市場の本格的な反転が来るまでは、
当面は円高傾向が継続するとみています。

ここまで下がったところを売るのかという見方はもちろんありますが
個人的には、値ごろ感からの買いよりは、
それでも目をつぶって売りで勝負といったところでしょうか。

なんて、宣言したところが底値なんていうことがよくありますが
さてさて。


おまけのジンバブエ。

月曜日にケイトー研究所のハンク上級研究員
(ジョンズ・ホプキンズ大学教授でもあります)の調べとして
5.7兆%とお伝えしたジンバブエのインフレ。
10月17日付の最新データで
52.6兆%まで上昇中です。

どれぐらいの動きかというと
昨年の年初(1月5日)を1ZWDだったものが
10月17日現在で188兆ZWDになっている計算。

ここに来て、更にペースをアップするジンバブエのインフレ
これまで歴史上最悪を記録した
第二次大戦直後のハンガリーを抜く可能性すら見えてきました。

ちなみに、当時のハンガリーのインフレ率は
41.9京%。
このとき発行された一垓(京の上)ベンゲー(フォリントの前の通貨単位)が
発行された紙幣としては、史上最高額だそうです。
なお、価値としては20セントぐらいとのこと。
ハンガリーはその後もインフレが止まらず、
結局フォリントに切り替わったときのレートは、
1フォリント=40穣ベンゲー(垓の二つ上、40のあとに0が28個)でした。



Posted at 11時45分


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プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

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