山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

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2010年07月26日(月)

ジンバブエの今 [経済]

ものすご〜〜く久しぶりにジンバブエ情勢でも。
2007年から09年はじめにかけて
歴史的なハイパーインフレを記録したジンバブエ。
09年はじめには
インフレ率が
6.5×10の108乗%と
無量大数(諸説あるが一般的に10の88乗)や
グーゴル(10の100乗)を越えるという
何が何だかという状態にまで陥っていました。
ちなみにこの状態だと、
24.7時間ごとに物の値段が倍になるそうです。

2009年1月29日に
ジンバブエ政府が米ドルと南アランドの
ジンバブエ国内での流通を正式に認め、
公務員の給料などもドル建てでの支払いにチェンジするなど
実質的にジンバブエドルを放棄したことで
こうしたインフレは一気に終息し
09年3月のインフレが前月比マイナスになりました。
政治的にも
2009年2月に
それまでムガベ大統領の独裁政権から
野党MDCとの連立政権に移行し、
大統領はそのままながら
MDCのツァンギライ議長が首相に就任したことで
政権が安定化。
失業、産業の崩壊などの諸問題は残りながらも
混乱状況を脱する動きが強まりました。

それから1年半ほどたち
最近のジンバブエですが
主要産業である鉱業が回復してきました。

ジンバブエの主要な産業と言えば
綿花、煙草、金、プラチナ、フェロアロイなどです。
この中で、
金は今年5月にジンバブエの鉱業協会が
今後5年の間に産金量の倍増を計画。
実際にこれまで閉鎖されていた鉱山が去年から今年にかけて相次いで再開される動きが見られています。
プラチナにしても、
ジンバブエ最大のプラチナ鉱山を実質的に保有する
インパラ・プラチナ(本社南ア、世界第二位のプラチナ生産会社)が、
生産量50%アップを計画、
世界第一位のアングロ・プラチナ(本社南ア)も増産計画を発表。
フェロアロイも
クロムを用いたフェロクロムの生産第一位であるジマスコが増産を発表するなど
(なんか暗号を羅列しているみたいだ)
鉱業分野での生産拡大の動きが本格化。

新興国経済の発展と
世界的な資源高の動きもあって
経済復興が本格化しているようです。

とはいえ、ジンバブエよりもはるかに情勢がましな南アでさえ
W杯の時に深刻な治安情勢が話題になるなど
日本の感覚で情勢が回復してきたとはいえないようです。
なんといっても2008年末の失業率が
94%まで達していた国ですから・・・。
この国の鉱業生産が本格化するかどうかは
今後の資源価格への影響する問題だけに
これからもウオッチしていきたいとおもいます。


Posted at 12時26分  コメント ( 0 )


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プロフィール

株式会社GCIキャピタル

シニアアナリスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCIキャピタル、シニアアナリストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

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