山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

2012年02月23日(木)

来週の3年ものLTROを要チェック [注目材料]

ギリシャへの追加支援第二段が正式に決まったものの
ユーロの上値がいまいちさえない今の市場。
4月にギリシャは総選挙を控えており
約束した債務削減に関して
どこまで実現できるかなどの実行力への懸念があることや
今回負担増が決まった民間債務者の負担割合(PSI)に関して
どこまで自主参加率を高めることが出来るかなど
不安な材料がまだまだ残っており
懸念払拭とは行かなかった様子です。

そうした中で、
来週29日には
昨年12月についで2度目となる3年ものLTRO(長期資金供給オペ)が実施されます。
(3ヶ月物と同時に実施)
前回12月のオペでは
4890億ユーロの応札があり、
欧州金融機関の手元流動性を高め
欧州国債などへも資金が流れて市場を支えるという効果を上げました。
今回も前回同様か少し多い程度の規模の応札が予想されており、
債券、株などの市場への好影響が期待されるところとなっています。

ただ、応札規模の予想は
2000億~1兆とかなりばらけており
あまり少ない応札となると
失望感からのユーロ売りが出る可能性もあります。

もっとも、今週21日に実施されたスペインの政府短期証券(Tビル)の応札倍率が
前回から大きく上昇するなど
LTROの担保となる債券への需要が大きいことからも
あまり少ない応札は考えにくいところでもあり、
予想通りもしくはそれ以上で
ユーロに対する懸念を軽減させてくるという期待が強いようです。

上値もあまりさえないユーロですが、
かといって簡単に下というわけでもなさそうです。



Posted at 17時02分


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プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

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