山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

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2015年05月21日(木)

FOMC議事録 雑感 好悪混じる [為替]

20日NY午後(日本時間21日未明)に
FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(4月28日、29日開催分)が公表されました。

議事録でまず報じられたのが
参加者の多くが
6月のFOMCまでに得られるデータがFF金利目標引き上げの条件を満たす十分な根拠を与える可能性は低いとした部分。
これにより、元々可能性が低かった次回FOMCでの利上げ期待がさらに後退しました。
CMEFEDWATCHでの利上げ見通しが0%となるなど
6月の利上げについてはここ数ヶ月否定的な見方がほとんどでしたが
ここにきてサンフランシスコ連銀総裁が利上げは早めに実施してゆっくりが望ましいなどと発言したこともあり
一部で期待が出ていたため
市場は一応ドル売りで反応しました。

その他の内容については
好悪入り混じる印象。
前期比年率わずか+0.2%にとどまった第1四半期GDPに関連しては
厳しい寒波、西海岸で起こった港湾ストなど
一時的な要因の強調が見られ
経済が本格的に鈍化したのではなく、
一時的要因で数字が落ち込んだとの見方を示しました。
これは好材料です。

一方で当初判断よりも個人消費の勢いが変えている可能性について言及。
数人の参加者が経済成長の下振れリスクが前回FOMCよりも高まったとの判断を示したことは
弱い材料です。

これらを勘案すると、年内の利上げ気体は十分残るものの
先送りの可能性もあり
とりあえず6月は見送りという印象。
市場も見通しを偏らせないような動きとなりました。

Posted at 08時53分 パーマリンク


2015年05月20日(水)

ギリシャショック、注目は6月末か [為替]

今週21日、22日の欧州首脳会合でもギリシャ債務問題の進展は難しいと見られ
警戒感が強まっているギリシャ情勢。
直近では6月5日に迫るIMF向け債務支払い3億ユーロが用意できないのではとの思惑が広がっている。
3億ユーロでまともにデフォルトするとは考えにくい
(公的債務として大きな金額とは流石にいえない)ものの
緊急流動性支援ELAのヘアカット率拡大などにつながると
早期に懸念が拡大する。

ECBもここは重々承知で
ELAのヘアカット拡大は実施しないことを明言しているが
圧力拡大は避けられないところ。

現行でのELAの承認枠800億ユーロに関しては
潤沢な担保を保持しており、
現行のヘアカット率では950億ユーロ程度までは耐えられる見込み。

ただ、現状で毎週15億から20億ユーロ程度の流出があると見られており
これまで同様に小額ずつ承認枠が引き上げられて
担保ぎりぎりまで行ったとしても
6月末ごろにはいっぱいいっぱい
デッドラインはこのあたりか。

Posted at 23時30分 パーマリンク


2015年03月21日(土)

ドル売りはどこまで [為替]

FOMCをうけて市場では早期の利上げ期待が後退
ドル売りが広がる展開となっています。
金利動向などから計算されているCMEによる
FEDWATCHでは
FOMC前には18%近辺あった6月の利上げ期待が
9%にまで低下するなど
利上げ時期の見通しが先送りされる流れに。

為替市場はFOMC直後のドル売りから
一旦は値を戻す場面も見られましたが
金利変更に関する相場の影響の大きさもあって
その後再びドル売りが優勢となっています。

ではこの後どこまでということになりますが
ドル円に関しては、
公的資金も期待される日本株の買い
緩和マネーの流入期待がある米株や欧州の株高から
円売りが入りやすい分、
限定的なものにとどまる期待。
これまでのドル安も
その他通貨に比べると穏やかなものとなっています。

ただ、これまでの動きが派手だった分
調整余地がかなり大きいユーロに主導されると
ドル円も厳しい可能性。
119円をしっかり割り込むと、調整意欲が強まる可能性がありそうです。

Posted at 05時57分 パーマリンク


2015年03月13日(金)

衝撃の米小売売上と今後 [為替]

12日NY朝に発表された2月の米小売売上高は
予想の+0.3%に対して-0.6%とかなり衝撃的な結果となった。
自動車販売が寒波の影響もあって鈍っていることは予想されていたが
自動車を除いた数字でも
予想の+0.5%に対して−0.1%とマイナス圏に。

ガソリン価格の影響で
ここ二回の数字が-7.5%(12月)、−9.8%(1月)と
大きく足を引っ張っていたガソリンスタンド売上が
+1.5%まで回復していたにもかかわらずのこの結果。

市場では6日の米雇用統計を受けて盛り上がっていた早期利上げへの期待感が
かなり後退する格好となった。

2月として悪い数字ではまったく無いが
1月の数字と比べるとマイナスが目立った自動車販売台数から
ある程度弱い数字が予想されていた自動車が-2.5%と
厳しい数字になったことはともかく
その他戦犯を探ると
まず目立つのが建設資材で-2.3%。
自動車と建材を除くと、+0.1%と
一応プラス圏には浮上する。
その他1%以上下げたのが
電気製品、総合小売、その他小売、百貨店など
一方上昇が目立ったのが
スポーツ書籍趣味用品、
無店舗小売という結果に。
このうちスポーツ書籍趣味に関しては
1月の−3.5%の反動と思われる。
無店舗小売に関しては
自動車や建材の弱さとも関連する
天候要因が大きかった可能性も。

そうした意味では深刻ではないという考えもあるが
ただ、これで全体は3ヶ月連続の減少。
雇用の拡大が個人消費の拡大に結びついていない状況が
印象的になっている。
米国の個人消費はGDPの約7割を占める最重要項目だけに
この数字の下での利上げは厳しいのではとの思惑も
致し方ないところ。

来週のFOMCでの文言削除自体は依然可能性が高いと見ているが
イエレン議長が強調したように
文言削除=二会合後の利上げではないということを
市場が認識していく展開となりそう。

Posted at 01時56分 パーマリンク


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プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

活動状況・著書

Klugクルーク
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為替・海外投資・ヘッジファンドに関するニュース・レポート・コラムを掲載
はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール
FXの基本知識から設けるルールまでを解説
外貨投資ネットでラクラク儲かる方法
儲かるトレーディングを目指した、投資初心者向けの超入門書

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