山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

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2015年04月27日(月)

米第1四半期GDPは相当厳しく [注目材料]

先週金曜日の耐久財受注(3月)は予想の前月比+0.6%に対して
+4.0%とかなり上ぶれた数字に。
しかし、これは第1四半期の納入機数過去最高を記録するなど
好調となった米航空大手ボーイングによるところが大きく
GDP参入に際して注目される航空機除く非国防資本財の数字は予想の+0.3%に反して
-0.2%と、7ヶ月連続での赤字となりました。
さらに2月の数字が-0.4%から-1.3%に大きく下方修正される結果に。
耐久財受注とかなり密接に関係する民間設備投資は
相当厳しい状況となっているようです。

今週水曜日には米国の第1四半期GDPが発表されますが
もともと寒波の影響で個人消費が低迷する可能性が高いことにくわえ
今回の設備投資への厳しい状況が加わって
相当弱めの数字になりそう。
ドル高による輸出の減退や
低水準見込みが強い在庫投資の状況もあり
昨年第4四半期の+2.2%から
現状では+1.0%という予想に。
さらに弱めの数字でも違和感が無いという格好になっています。

CMEのFedWatchではすでに56%まで落ち込んでいる年内利上げ見込み
結果次第では今年は見送りという見込みが大勢となる可能性がありそうです。

Posted at 16時44分 パーマリンク


2015年04月26日(日)

一部で追加緩和への期待感 〜日銀金融政策決定会合 [注目材料]

今週30日に日銀金融政策決定会合が予定されています。
本会合において日銀が追加緩和に踏み切るかどうか
市場の見方が揺れており、
いつもと比べて、とても注目度の高い会合となっています。

黒田日銀が2年程度での物価上昇2%目標の実現を目指し
量的・質的緩和に踏み切ったのが2013年4月。
その後実施された消費増税後の需要回復の弱さや
原油価格の下落、
今後の消費税率アップの影響などを見越して
昨年10月末には追加緩和に踏み切りました。

しかし、2015年に入って一時加速した原油安の影響もあって
消費者物価指数は鈍化。
黒田日銀の公約となっている2015年度内の2%目標達成は
非常に困難な状況となっています。

黒田総裁は先週23日の参議院財政金融委員会の場において
2015年度を中心とする時期に2%の物価目標達成の見通しを
改めて示しました。
もっとも、一方で
原油価格動向によって多少前後する可能性があると発言。
その前19日に米国で講演した際に15年度もしくは16年度の早い時期と発言したことを質問され
15年度を中心とする期間と同じ意味、16年度に若干はみ出す可能性があると、
15年度中には達成できない可能性を示しました。

現在、物価目標の対象である
全国消費者物価指数(生鮮除くコア)前年比の最新2月分は
+2.0%。
消費増税分を除くと
プラスマイナス0%まで落ち込んでおり
今後マイナスに落ち込む可能性が高いことから、
市場では2015年度中の物価目標の達成は
まず無理との見方が多くなっています。

今月1日の通信社とのインタビューで
30日に追加緩和が必要との認識を示した自民党の山本幸三議員は
23日のインタビューで
改めて追加緩和の必要性を強調しました。
そして、現時点で年間80兆円としている資産買い入れ目標について
10兆円拡大することを提案しています。
同議員は、
消費者物価指数が今後マイナスに落ち込む見込みとなっていることを挙げて
追加緩和について、日銀がしないというのはありえない気がする
とまで発言しています。

もっとも、市場の大勢の見方は据え置きとなっており
追加緩和見込み派はかなりの少数となっています。
株価が2万円台に乗せ
ドル円も120円台に近いところでの追加緩和は
円安による圧力にさらされる輸入企業などからの理解を得にくいとの見方が強いためです。

また23日の参議院財政金融委員会の場で
黒田総裁はサプライズによって効果を出すことは考えていないと発言しています。
この発言があった直後に
サプライズとなる追加緩和は難しいとの見方も広がっているようです。

基本的に追加緩和実施で円安、見送りで円高という展開が予想されます。
ただし、今回の会合で発表される
経済・物価情勢の展望(展望レポート)において
物価上昇率見通しの引き下げが発表された場合は
今後の追加緩和期待が強まる形で円安の動きが入る可能性があり
こちらにも注意が必要となります。

Posted at 08時30分 パーマリンク


2015年04月24日(金)

今日のユーログループでの進展は見込み薄 [注目材料]

本日、ラトビアの首都リガで開かれるユーロ圏財務相会合(ユーログループ)
当初期待されていたギリシャ側からの経済改革のリスト提出などは見込めず
目立った進展は無い見込みです。
ギリシャのチプラス首相は
昨日、ドイツのメルケル首相やフランスのオランド大統領、欧州委員会ユンケル委員長などと
相次いで会談を行いました。
内容は非公開となっていますが
非常に建設的で前向きなものであったとのコメントが報じられており
今回のユーログループでの進展が無くとも、
近いうちに合意に向けた動きが加速するとの期待も出ています。

もっとも、欧州委員会でユーロを担当するドムブロフスキス副委員長が
4月中の合意はまだ大量の作業が残っていることから困難、
もっと時間がかかると発言するなど
一筋縄ではいかない様子。
前向きな交渉が進んでいると期待される民営化の再開にしても、
落としどころがまだ見えておらず、
チプラス政権が現時点で強硬に反対する年金改革などについても
どこまでギリシャ政府が歩み寄れるのか
もしくはユーロ圏各国が要求を取り下げられるのか、
今後の流れを占う意味でも、
ユーログループでは
ギリシャ側だけでなく
各国の同問題に対する姿勢も注目されるところです。

Posted at 14時27分 パーマリンク


2015年04月23日(木)

ギリシャのデフォルトを視野に入れ始めたマーケット [注目材料]

明日のユーログループ(ユーロ圏財務相会合)を前に
ギリシャ情勢への警戒感が強まっています。
ダイセルブルーム・ユーログループ議長(蘭財務相)は
ギリシャのユーロ離脱は選択肢に無い
数週間以内に合意が可能などの発言をしながらも、
ギリシャについて政治的経済的に隔絶することは可能と発言したと報じられるなど
状況の厳しさをうかがわせる姿勢を示しています。
前ユーログループ議長である
ユンケル欧州委員会委員長は
ギリシャとの債務交渉は暗礁に乗り上げていると発言するなど
より悲観的な姿勢を示しました。

こうした状況を受けて市場では
デフォルトをじりじりと視野に入れ始めています
ギリシャの3年債利回りは
2014年4月の市場復帰以降で最高水準となる
30%を一時つける格好となっています。
ユーロ圏加盟国の国債は
額面もクーポンもユーロ建てのため
加盟国間の利回りの差は、イコール信用力の差です。

3年債利回りの推移を見ると
2009年から12年にかけてのギリシャ危機に際して
120%を超えるような局面まで見られましたが
2014年4月以降10月までは4%台を中心とした推移に。
政情不安などからその後上昇を見せ、
緊縮財政に反対する現政権が樹立してからは20%を超える場面も見られましたが
支援の延長合意などで
2月末には12%台まで戻していました。
それがここに来ての30%到達です。

明日のユーログループの協議次第では
さらに警戒感が強まる可能性もあります。

今後の情勢を注視すべき状況のようです

Posted at 12時34分 パーマリンク


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プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

活動状況・著書

Klugクルーク
Klugクルーク
為替・海外投資・ヘッジファンドに関するニュース・レポート・コラムを掲載
はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール
FXの基本知識から設けるルールまでを解説
外貨投資ネットでラクラク儲かる方法
儲かるトレーディングを目指した、投資初心者向けの超入門書

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