山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

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2015年05月08日(金)

まもなく米雇用統計 [注目材料]

21時半に4月の米雇用統計が発表されます。
前回は非農業部門雇用者数が+12.6万人増と
予想をはるかに下回る弱い伸びにとどまり
市場を驚かせました。

今回はその反動(前月比なので弱めの月の次は強くなりやすい)もあって
節目の20万人を超える数字が期待されています。

もっとも、前哨戦のひとつADP雇用者数が予想を下回る弱めの数字に。
ADPまでは前月比23万人増が予想の中心でしたが
22.8万人増と少し弱めに修正されるなど
警戒感も出ています。

ここに来て新規失業保険申請件数が好結果となっていますが
計測週である4月12日-18日の週は
あまり強い数字ではなく
こちらも警戒感に一役。
前回に続いて20万人を割り込むようだと
ドル売りに拍車がかかる可能性もあります。

一方で素直に前回の反動が出てくると
30万人超えの期待も。
この場合、ドル円の上昇などを含め
一気にドル買い基調が復活の期待もあります。

Posted at 15時11分 パーマリンク


2015年05月03日(日)

前回はまさかの小幅増 〜米雇用統計 [注目材料]

先週米GDP、FOMC、日銀会合。今週は英総選挙など
先週、今週と、市場を大きく動かす重要材料が目白押しの期間となっています。
とはいえ注目度がもっとも高いのはやはり月一のビッグイベント米雇用統計(4月分)です。

前回、3月分の雇用統計は
非農業部門雇用者数が市場の予想の24.5万人増をはるかに下回る
わずか12.6万人増にとどまり、
市場に衝撃が走りました。
増加幅は2013年12月以来となる低水準で
2014年3月以来12ヶ月連続で続いた節目の20万人超えも途切れる結果となりました。

製造業が全体でマイナスを記録。
原油安の影響から
シェール鉱山での操業率が低下しており
鉱山サポート関連がマイナスとなったほか、
石油精製なども弱めに。
サービス業では
もともと振幅が激しい飲食業の雇用増が+0.87万人と
前月の+6.56万人から一気に減少。
巷の景況感などに影響を強く受ける
人材の流動性が激しい分野だけに
少し気になる数字となりました。
その他は
どこかが悪いというよりも
総じて前月より少し弱いという格好で
労働市場が少し鈍化したのではと警戒感を覚える内訳になっています。

もともと6月の利上げ期待自体は後退していましたが
この結果を受けて9月の利上げに対する期待も後退する流れに。
小売売上などに現れる個人消費動向が冴えず
警戒感が広がっていたところに
大本の雇用統計が弱めに出たことで
懸念が加速したという格好です。

もっとも失業率は5.5%とリーマンショック後の最低水準を維持。
イエレン議長が重要視していることでも知られる
通常の失業者に加え、定職を望みながら得られず経済的理由でパートタイム労働に従事している人や
本当は仕事がしたいのに雇用情勢の弱さから求職自体をあきらめている人などを含めた
定義上最も広義の失業率であるU-6失業率も10.9%まで低下と
全てにわたって悪いわけではありません。

そういう意味では今回の結果が力強い回復を示すと
懸念がかなり後退しそうな状況となっています。

今のところの今回の予想ですが
非農業部門雇用者数が+23.0万人と
V字回復の期待。
40万人を超えた14年12月、15年1月には比べられませんが
節目の20万人超えが期待されており
悪くない数字です。
失業率はさらに下がっての5.4%が期待されています。

予想通りもしくは前後の数字が出ると
米雇用市場の堅調さへの信頼感が回復してきそう。

先週発表された米1-3月期GDPは予想を大きく下回りわずか+0.2%にとどまりましたが
同日に発表されたFOMCの声明冒頭で
経済成長が一時的な要因を部分的に反映して冬季に鈍化と示されており
雇用が回復すると
警戒感はかなり後退してきます。

同声明では
利上げ時期の検討は指標次第で
会合ごとに判断としています。
前回と違い、次回開催のFOMCでの利上げを直接否定することは無く
理屈上は6月の利上げの可能性が残りましたが
経済の一部での弱さに言及しており
実質上は難しそう。
市場では9月の利上げ可能性も低下したという見方が広がりました。
ただ、今回の雇用統計が回復すると
12月までにはという安心感が広がるほか、
一部で9月にはという期待感も回復してくると見られるだけに
注意して結果を待ちたいところです。

Posted at 08時30分 パーマリンク


2015年04月27日(月)

米第1四半期GDPは相当厳しく [注目材料]

先週金曜日の耐久財受注(3月)は予想の前月比+0.6%に対して
+4.0%とかなり上ぶれた数字に。
しかし、これは第1四半期の納入機数過去最高を記録するなど
好調となった米航空大手ボーイングによるところが大きく
GDP参入に際して注目される航空機除く非国防資本財の数字は予想の+0.3%に反して
-0.2%と、7ヶ月連続での赤字となりました。
さらに2月の数字が-0.4%から-1.3%に大きく下方修正される結果に。
耐久財受注とかなり密接に関係する民間設備投資は
相当厳しい状況となっているようです。

今週水曜日には米国の第1四半期GDPが発表されますが
もともと寒波の影響で個人消費が低迷する可能性が高いことにくわえ
今回の設備投資への厳しい状況が加わって
相当弱めの数字になりそう。
ドル高による輸出の減退や
低水準見込みが強い在庫投資の状況もあり
昨年第4四半期の+2.2%から
現状では+1.0%という予想に。
さらに弱めの数字でも違和感が無いという格好になっています。

CMEのFedWatchではすでに56%まで落ち込んでいる年内利上げ見込み
結果次第では今年は見送りという見込みが大勢となる可能性がありそうです。

Posted at 16時44分 パーマリンク


2015年04月26日(日)

一部で追加緩和への期待感 〜日銀金融政策決定会合 [注目材料]

今週30日に日銀金融政策決定会合が予定されています。
本会合において日銀が追加緩和に踏み切るかどうか
市場の見方が揺れており、
いつもと比べて、とても注目度の高い会合となっています。

黒田日銀が2年程度での物価上昇2%目標の実現を目指し
量的・質的緩和に踏み切ったのが2013年4月。
その後実施された消費増税後の需要回復の弱さや
原油価格の下落、
今後の消費税率アップの影響などを見越して
昨年10月末には追加緩和に踏み切りました。

しかし、2015年に入って一時加速した原油安の影響もあって
消費者物価指数は鈍化。
黒田日銀の公約となっている2015年度内の2%目標達成は
非常に困難な状況となっています。

黒田総裁は先週23日の参議院財政金融委員会の場において
2015年度を中心とする時期に2%の物価目標達成の見通しを
改めて示しました。
もっとも、一方で
原油価格動向によって多少前後する可能性があると発言。
その前19日に米国で講演した際に15年度もしくは16年度の早い時期と発言したことを質問され
15年度を中心とする期間と同じ意味、16年度に若干はみ出す可能性があると、
15年度中には達成できない可能性を示しました。

現在、物価目標の対象である
全国消費者物価指数(生鮮除くコア)前年比の最新2月分は
+2.0%。
消費増税分を除くと
プラスマイナス0%まで落ち込んでおり
今後マイナスに落ち込む可能性が高いことから、
市場では2015年度中の物価目標の達成は
まず無理との見方が多くなっています。

今月1日の通信社とのインタビューで
30日に追加緩和が必要との認識を示した自民党の山本幸三議員は
23日のインタビューで
改めて追加緩和の必要性を強調しました。
そして、現時点で年間80兆円としている資産買い入れ目標について
10兆円拡大することを提案しています。
同議員は、
消費者物価指数が今後マイナスに落ち込む見込みとなっていることを挙げて
追加緩和について、日銀がしないというのはありえない気がする
とまで発言しています。

もっとも、市場の大勢の見方は据え置きとなっており
追加緩和見込み派はかなりの少数となっています。
株価が2万円台に乗せ
ドル円も120円台に近いところでの追加緩和は
円安による圧力にさらされる輸入企業などからの理解を得にくいとの見方が強いためです。

また23日の参議院財政金融委員会の場で
黒田総裁はサプライズによって効果を出すことは考えていないと発言しています。
この発言があった直後に
サプライズとなる追加緩和は難しいとの見方も広がっているようです。

基本的に追加緩和実施で円安、見送りで円高という展開が予想されます。
ただし、今回の会合で発表される
経済・物価情勢の展望(展望レポート)において
物価上昇率見通しの引き下げが発表された場合は
今後の追加緩和期待が強まる形で円安の動きが入る可能性があり
こちらにも注意が必要となります。

Posted at 08時30分 パーマリンク


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プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

活動状況・著書

Klugクルーク
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為替・海外投資・ヘッジファンドに関するニュース・レポート・コラムを掲載
はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール
FXの基本知識から設けるルールまでを解説
外貨投資ネットでラクラク儲かる方法
儲かるトレーディングを目指した、投資初心者向けの超入門書

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