山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

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2015年05月15日(金)

主要国インフレ見通しなど [注目材料]

来週は日銀会合に日本の1-3月期GDP、
米FOMC、英中銀MPC、ECB理事会議事録、主要国インフレ指標など、中程度の注目材料が並んでいます。
日本の材料は日曜日に回すとして、インフレ動向を簡単に確認してみましょう。

インフレ関連では
19日に英CPI、ユーロ圏HICP(ともに4月)
22日に米CPI(4月)が発表されます

英CPIは3月と同じく前年比0.0%見込み。
原油安の影響が後退しつつあるだけに
今後の利上げ着たい拡大に向けて物価の回復が期待されるところですが
今のところ厳しいと見られます。
ユーロ圏のHICPも0.0%、3月が速報値の0.0%から-0.1%に下方修正されているなど
こちらもディスインフレ傾向が続きます。

米国のCPIは食品とエネルギーを除いたコアが前月比+0.2%と3月と同水準
前年比+1.7%と3月の+1.8%とわずかに鈍化という見込みです。
予想前後ですとそれほど影響はないと思われますが
14日に発表されたPPIが弱く
前月比が予想外にマイナスに転じたことから、
予想を下回るような数字に神経質になる可能性もありますので
要注意といったところです。

Posted at 16時00分 パーマリンク


2015年05月10日(日)

好調維持への期待感 〜米小売売上 [注目材料]

今週水曜日に米小売売上高(4月)が発表されます。
1月、2月と相当弱かった同指標ですが
前回3月分は+0.9%と4ヶ月ぶりに前月比プラス圏を回復。
伸び率は昨年3月以来1年ぶりの高いものとなりました。
もっとも、市場予想の1.0%には届かずという結果に。

8年ぶりの新車販売台数となった自動車部門が
+2.4%と1年ぶりの大幅な伸び率となり
全体の数字を押し上げました。
自動車を除くコアは+0.4%。

建材が+2.1%と13年7月以来の伸びを示したほか、
衣料・装身具、飲食、家具、などが好調な数字となりました。

GDPの約7割を占める個人消費との連動性がもっとも高いといわれる
自動車、ガソリン、建材、外食を除いたコア売上は+0.3%と
こちらも2月の-0.2%からプラスに転じています。

こうした状況を受けての今回の4月分ですが
全体の数字は+0.3%とプラス圏を維持も
増加率は鈍化の見込み。

ただ、これは強すぎた3月の自動車販売の反動分が主要因。
4月の新車販売台数は前年同月比+4.6%と好調で
ぷっくアップトラックなどの大型車や高級車が好セールスとなる
かなり力強いものでしたが、
3月の年率換算1715万台と比べると1650万台と流石に売上を落としており
全体の数字を押し下げる見込みです。

ただ、自動車販売の月毎のブレは
致し方ないところ。
自動車を除くコアは3月の+0.4%に対して+0.5%と伸びが期待されるなど
全体には堅調です。

なお、2月と比べてガソリン価格が上昇したことで
3月はガソリンスタンド売上も伸びましたが
今回は3月とほぼ同水準だけに
大きな動きにはならない見込みです。

前回弱めだったオンラインなどの売上が回復していると
全体を押し上げる期待も。
予想を大きく上回ると、年内利上げ期待の回復からドル買いの期待も。

Posted at 08時30分 パーマリンク


2015年05月08日(金)

まもなく米雇用統計 [注目材料]

21時半に4月の米雇用統計が発表されます。
前回は非農業部門雇用者数が+12.6万人増と
予想をはるかに下回る弱い伸びにとどまり
市場を驚かせました。

今回はその反動(前月比なので弱めの月の次は強くなりやすい)もあって
節目の20万人を超える数字が期待されています。

もっとも、前哨戦のひとつADP雇用者数が予想を下回る弱めの数字に。
ADPまでは前月比23万人増が予想の中心でしたが
22.8万人増と少し弱めに修正されるなど
警戒感も出ています。

ここに来て新規失業保険申請件数が好結果となっていますが
計測週である4月12日-18日の週は
あまり強い数字ではなく
こちらも警戒感に一役。
前回に続いて20万人を割り込むようだと
ドル売りに拍車がかかる可能性もあります。

一方で素直に前回の反動が出てくると
30万人超えの期待も。
この場合、ドル円の上昇などを含め
一気にドル買い基調が復活の期待もあります。

Posted at 15時11分 パーマリンク


2015年05月03日(日)

前回はまさかの小幅増 〜米雇用統計 [注目材料]

先週米GDP、FOMC、日銀会合。今週は英総選挙など
先週、今週と、市場を大きく動かす重要材料が目白押しの期間となっています。
とはいえ注目度がもっとも高いのはやはり月一のビッグイベント米雇用統計(4月分)です。

前回、3月分の雇用統計は
非農業部門雇用者数が市場の予想の24.5万人増をはるかに下回る
わずか12.6万人増にとどまり、
市場に衝撃が走りました。
増加幅は2013年12月以来となる低水準で
2014年3月以来12ヶ月連続で続いた節目の20万人超えも途切れる結果となりました。

製造業が全体でマイナスを記録。
原油安の影響から
シェール鉱山での操業率が低下しており
鉱山サポート関連がマイナスとなったほか、
石油精製なども弱めに。
サービス業では
もともと振幅が激しい飲食業の雇用増が+0.87万人と
前月の+6.56万人から一気に減少。
巷の景況感などに影響を強く受ける
人材の流動性が激しい分野だけに
少し気になる数字となりました。
その他は
どこかが悪いというよりも
総じて前月より少し弱いという格好で
労働市場が少し鈍化したのではと警戒感を覚える内訳になっています。

もともと6月の利上げ期待自体は後退していましたが
この結果を受けて9月の利上げに対する期待も後退する流れに。
小売売上などに現れる個人消費動向が冴えず
警戒感が広がっていたところに
大本の雇用統計が弱めに出たことで
懸念が加速したという格好です。

もっとも失業率は5.5%とリーマンショック後の最低水準を維持。
イエレン議長が重要視していることでも知られる
通常の失業者に加え、定職を望みながら得られず経済的理由でパートタイム労働に従事している人や
本当は仕事がしたいのに雇用情勢の弱さから求職自体をあきらめている人などを含めた
定義上最も広義の失業率であるU-6失業率も10.9%まで低下と
全てにわたって悪いわけではありません。

そういう意味では今回の結果が力強い回復を示すと
懸念がかなり後退しそうな状況となっています。

今のところの今回の予想ですが
非農業部門雇用者数が+23.0万人と
V字回復の期待。
40万人を超えた14年12月、15年1月には比べられませんが
節目の20万人超えが期待されており
悪くない数字です。
失業率はさらに下がっての5.4%が期待されています。

予想通りもしくは前後の数字が出ると
米雇用市場の堅調さへの信頼感が回復してきそう。

先週発表された米1-3月期GDPは予想を大きく下回りわずか+0.2%にとどまりましたが
同日に発表されたFOMCの声明冒頭で
経済成長が一時的な要因を部分的に反映して冬季に鈍化と示されており
雇用が回復すると
警戒感はかなり後退してきます。

同声明では
利上げ時期の検討は指標次第で
会合ごとに判断としています。
前回と違い、次回開催のFOMCでの利上げを直接否定することは無く
理屈上は6月の利上げの可能性が残りましたが
経済の一部での弱さに言及しており
実質上は難しそう。
市場では9月の利上げ可能性も低下したという見方が広がりました。
ただ、今回の雇用統計が回復すると
12月までにはという安心感が広がるほか、
一部で9月にはという期待感も回復してくると見られるだけに
注意して結果を待ちたいところです。

Posted at 08時30分 パーマリンク


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プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

活動状況・著書

Klugクルーク
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為替・海外投資・ヘッジファンドに関するニュース・レポート・コラムを掲載
はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール
FXの基本知識から設けるルールまでを解説
外貨投資ネットでラクラク儲かる方法
儲かるトレーディングを目指した、投資初心者向けの超入門書

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