山岡和雅の「ダックビル為替研究所」
 

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2015年05月20日(水)

ギリシャショック、注目は6月末か [為替]

今週21日、22日の欧州首脳会合でもギリシャ債務問題の進展は難しいと見られ
警戒感が強まっているギリシャ情勢。
直近では6月5日に迫るIMF向け債務支払い3億ユーロが用意できないのではとの思惑が広がっている。
3億ユーロでまともにデフォルトするとは考えにくい
(公的債務として大きな金額とは流石にいえない)ものの
緊急流動性支援ELAのヘアカット率拡大などにつながると
早期に懸念が拡大する。

ECBもここは重々承知で
ELAのヘアカット拡大は実施しないことを明言しているが
圧力拡大は避けられないところ。

現行でのELAの承認枠800億ユーロに関しては
潤沢な担保を保持しており、
現行のヘアカット率では950億ユーロ程度までは耐えられる見込み。

ただ、現状で毎週15億から20億ユーロ程度の流出があると見られており
これまで同様に小額ずつ承認枠が引き上げられて
担保ぎりぎりまで行ったとしても
6月末ごろにはいっぱいいっぱい
デッドラインはこのあたりか。

Posted at 23時30分 パーマリンク


2015年05月17日(日)

プラス成長も伸びは鈍いか 〜日本1-3月期GDP [注目材料]

今週20日の8時50分に日本の1-3月期GDP(速報値)が発表されます。
消費増税の反動減から昨年は4-6月期が前期比-1.6%、7-9月期が-0.7%と
前期比マイナス成長が続き
前回の10-12月期で何とか+0.4%まで回復を見せました。
消費増税前の駆け込み需要で
2014年の1-3月期が+1.3%と好調だったこともあり、
2014年通年としてのGDPは四捨五入で0.0%となっていますが
正確には-0.03%とわずかながらマイナス成長になっています。
そして、消費増税前の駆け込み需要分がなくなり
今回の1-3月期分が加わる2014年度としてのGDPは
しっかりマイナス成長となる見込みです。

今のところは前期比+0.4%と10-12月期と同水準の成長が見込まれています。
前期比年率では10-12月期の+1.5%から+1.6%に改善の見込みですが
あまり元気のいい数字とは言いにくいところ。
もっとも、2014年度のマイナス成長がすでに織り込まれていることから
予想前後の数字が出てくると
黒田日銀のシナリオを崩すほどの弱さとはいいがたい面もあります。

もっとも予想を下回り、前回よりも低いもしくはマイナスの結果が出てくると
昨年10月に行われた追加緩和の影響への懸念が広がります。
この場合追加緩和への思惑が広がり、
円安となる場合もありますので要注意です。

なお、GDPの翌日21日から二日間
日銀金融政策決定会合が行われます。
GDPの結果が直ぐに同会合に現れてくるとは考えにくいですが
あまりに弱めの数字が出た場合は
事前に緩和期待が広がる可能性がありますので
要注意です。

Posted at 08時30分 パーマリンク


2015年05月15日(金)

主要国インフレ見通しなど [注目材料]

来週は日銀会合に日本の1-3月期GDP、
米FOMC、英中銀MPC、ECB理事会議事録、主要国インフレ指標など、中程度の注目材料が並んでいます。
日本の材料は日曜日に回すとして、インフレ動向を簡単に確認してみましょう。

インフレ関連では
19日に英CPI、ユーロ圏HICP(ともに4月)
22日に米CPI(4月)が発表されます

英CPIは3月と同じく前年比0.0%見込み。
原油安の影響が後退しつつあるだけに
今後の利上げ着たい拡大に向けて物価の回復が期待されるところですが
今のところ厳しいと見られます。
ユーロ圏のHICPも0.0%、3月が速報値の0.0%から-0.1%に下方修正されているなど
こちらもディスインフレ傾向が続きます。

米国のCPIは食品とエネルギーを除いたコアが前月比+0.2%と3月と同水準
前年比+1.7%と3月の+1.8%とわずかに鈍化という見込みです。
予想前後ですとそれほど影響はないと思われますが
14日に発表されたPPIが弱く
前月比が予想外にマイナスに転じたことから、
予想を下回るような数字に神経質になる可能性もありますので
要注意といったところです。

Posted at 16時00分 パーマリンク


2015年05月10日(日)

好調維持への期待感 〜米小売売上 [注目材料]

今週水曜日に米小売売上高(4月)が発表されます。
1月、2月と相当弱かった同指標ですが
前回3月分は+0.9%と4ヶ月ぶりに前月比プラス圏を回復。
伸び率は昨年3月以来1年ぶりの高いものとなりました。
もっとも、市場予想の1.0%には届かずという結果に。

8年ぶりの新車販売台数となった自動車部門が
+2.4%と1年ぶりの大幅な伸び率となり
全体の数字を押し上げました。
自動車を除くコアは+0.4%。

建材が+2.1%と13年7月以来の伸びを示したほか、
衣料・装身具、飲食、家具、などが好調な数字となりました。

GDPの約7割を占める個人消費との連動性がもっとも高いといわれる
自動車、ガソリン、建材、外食を除いたコア売上は+0.3%と
こちらも2月の-0.2%からプラスに転じています。

こうした状況を受けての今回の4月分ですが
全体の数字は+0.3%とプラス圏を維持も
増加率は鈍化の見込み。

ただ、これは強すぎた3月の自動車販売の反動分が主要因。
4月の新車販売台数は前年同月比+4.6%と好調で
ぷっくアップトラックなどの大型車や高級車が好セールスとなる
かなり力強いものでしたが、
3月の年率換算1715万台と比べると1650万台と流石に売上を落としており
全体の数字を押し下げる見込みです。

ただ、自動車販売の月毎のブレは
致し方ないところ。
自動車を除くコアは3月の+0.4%に対して+0.5%と伸びが期待されるなど
全体には堅調です。

なお、2月と比べてガソリン価格が上昇したことで
3月はガソリンスタンド売上も伸びましたが
今回は3月とほぼ同水準だけに
大きな動きにはならない見込みです。

前回弱めだったオンラインなどの売上が回復していると
全体を押し上げる期待も。
予想を大きく上回ると、年内利上げ期待の回復からドル買いの期待も。

Posted at 08時30分 パーマリンク


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プロフィール

株式会社GCI総研

チーフストラテジスト

山岡“ダックビル”和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCI総研、チーフストラテジストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。

活動状況・著書

Klugクルーク
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為替・海外投資・ヘッジファンドに関するニュース・レポート・コラムを掲載
はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール
FXの基本知識から設けるルールまでを解説
外貨投資ネットでラクラク儲かる方法
儲かるトレーディングを目指した、投資初心者向けの超入門書

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